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夏休みの宿題
フュージング体験の流れ
フュージング体験では、お好きなガラスを組み合わせて、世界にひとつだけの作品を制作していただきます。
体験終了後は作品を工房で大切にお預かりし、スタッフが窯入れや加工を行い、ひとつひとつ丁寧に仕上げていきます。
まず、使う道具です。
・ガラスカッター
・ライナー
・ピンセット
・接着剤
・掃除道具〈ほうき・ガムテープ〉

① 土台のガラスを選ぶ
まずは作品の土台となるガラスを選びます。
「白」または「透明」の2種類から、お好きなものをお選びください。
※サンキャッチャーは透明のみです。

② ガラスを並べてデザイン
土台の上に、色とりどりのガラスパーツを自由に並べてデザインしていきます。
作るものによっては、ガラスを切ったり、割ったりしながら、好きな形に仕上げていきます。
ガラスの切り方
1.ガラスカッターを使って、線を引きます。


2.線をライナーの中心になるように挟み,握ります。


③ 接着剤で仮止め
デザインが完成したら、並べたガラスを接着剤で仮止めします。
ここまでがお客様に体験していただく工程です!


ここからは工房スタッフにバトンタッチ!
お作りいただいた作品を大切にお預かりし、ここからはスタッフが完成まで仕上げていきます。
④1回目の窯入れ「フュージング」
ガラスの配置などを一つひとつ最終チェックして、いよいよ1回目の窯入れです。
1回目は、重ねたガラスを熱で溶かし、一体化させるための焼成を行います。
〈1回目の焼成プログラム〉
600℃まで……約6時間
600℃ → 最高温度790℃まで……約1時間
790℃をキープ……15分
その後……約12時間かけてゆっくり温度を下げます。急激な温度変化でガラスに負担がかからないよう、時間をかけてゆっくり焼成・冷却していきます。


⑤窯出し
窯出ししっかりと温度が下がったら、窯から作品を取り出します。
焼成によって、バラバラだったガラスが溶け合い、ひとつの板になります。


⑥ 洗浄
窯から出した作品をきれいに洗浄し、状態を確認して次の工程へ進みます。


⑦ 2回目の窯入れ「スランピング」
次は、作品に形やカーブをつけるための2回目の窯入れです。
専用の型を使い、もう一度ゆっくりと温度を上げて、ガラスを型に沿わせていきます。
〈2回目の焼成プログラム〉
600℃まで……約4時間
600℃ → 最高温度700℃まで……約1時間
700℃をキープ……15分
その後、約12時間かけてゆっくり温度を下げます1回目よりも低い温度で焼成し、ガラスの形を整えていきます。


⑧ 窯出し
しっかりと温度が下がったことを確認して、再び窯から作品を取り出します。


⑨ 縁の加工・洗浄
必要に応じて作品の縁などを丁寧に加工し、最後にもう一度きれいに洗浄します。



⑩ 完成・仕分け・梱包・発送!
作品の仕上がりを最終確認したら、丁寧に梱包して完成です。
窯の中はどうなっている?
上に載っている窯の画像の中に、針金のようなものが写っていたと思います。
これは、熱線というものです。この熱線が窯を温めてくれます。


上の画像は窯が赤くなっている様子です。
※最高温度ではなく、650℃になっております。
小ネタ集
フュージングとは
「フュージング」とは、英語で「融合する・一つにする」という意味です。
ガラスのフュージングは、色や形の違うガラスを重ね、窯で熱して溶かし合わせ、一つの作品にする技法です。
「フュージョン」という言葉は、音楽の「フュージョン」や『ドラゴンボール』の「フュージョン」と同じ意味で、違うもの同士が合わさって、新しい一つのものになることを表しています。
硝子が急な温度差で割れる理由
硝子は、温度が上がると膨らみ、下がると縮みます。これを「熱膨張」といいます。
また、硝子は熱伝導率が低く、熱が伝わりにくいため、急に温度が変わると場所によって温度差ができます。
その結果、膨らみ方や縮み方に差が生まれて大きな力がかかり、割れることがあります。〈図1〉
※小学4年生の理科「ものの温度と体積」で学びます。
神通硝子製作所の名前の由来
「神通硝子製作所」という工房名は、富山県富山市の「神通町」で創業したことに由来しています。
創業した土地の名前である「神通」を取り、「神通硝子製作所」と名付けました。
神通町の横には大きな神通川が流れています。神通川は四大公害病のイタイイタイ病の原因となった川です。
ガラスのランタン体験の流れ
ランタン体験では、お好きなガラスタイルを貼り合わせて、オリジナルのランタンを制作していただきます。
フュージング体験とは違い、体験当日に完成し、そのままお持ち帰りいただけます。キャンプにもぴったりです。
まず、使う道具です。
・ランタン用ワークマット
・UV接着剤
・UVライト
・UVカットメガネ
・掃除道具〈アルコールティッシュ〉

① ガラスを選ぶ
まずは、ランタンに使うガラスを選びます。
色や形の違う、さまざまなガラスパーツの中から、お好きなものを自由に選んでください。


② ガラスを並べてデザイン
ランタンの円周に合わせた線が引いてあるマットの上で配置をイメージしてから、選んだガラスを自由に並べてデザインしていきます。

③ 接着剤でガラスをつける
デザインが決まったら、ガラスを一つずつUV接着剤で固定していきます。
接着剤をつけたら、ブラックライト(UVライト)を当てて硬化させます。
UV接着剤は紫外線に反応して固まる性質があるため、光を当てることで短時間でしっかりと固定されます。


④ LEDキャンドルを入れて完成!
最後にLEDキャンドルを入れたら完成です!
夜に明かりを灯すと特にきれいで、昼間とはまた違った表情を楽しむことができます。
キャンプなどのアウトドアにもぴったりです。
完成したランタンは、その日にお持ち帰りいただけます!

気を付けること
ブラックライトが発する紫外線は、日焼けのもとになったり、肌にシミを作ったりします。
強いエネルギーを持った光なので、ライトをのぞき込んだり、目を照らさないように注意してください。
失明につながります。
また、大切なものには光を当てないようにしましょう。紫外線は物を劣化させやすくする働きがあります。
不必要なところには光をあてずに、必要なところだけ照らすようにしてください。
小ネタ集
紫外線とは?
皆さんに使っていただいたブラックライトは紫外線を出すことができる道具です。
太陽からやってくる光には、目に見えない光が含まれています。そのうちの1つが紫外線です。
紫外線は日焼けの原因になりますが、ほかの性質も持っています。
例えば、今回の体験では、紫外線を当てることで接着剤を固めました。このように、材料を固める「硬化(こうか)」という働きを助ける性質があります。
ほかにも、「蛍光(けいこう)」や「蓄光(ちっこう)」という働きを助ける性質もあります。
UVライトで接着剤が固まるのはなぜ?
ランタン体験で使う接着剤には、紫外線に反応する成分が入っています。
UVライトを当てると化学反応が起こり、液体だった接着剤が短い時間で固まります。
このように、光によって固まることを「光硬化(ひかりこうか)」といいます。
紫外線にはどんな性質がある?
紫外線には、身近なところで利用されている面白い性質があります。
① 固める「硬化」
UV接着剤やジェルネイルなどは、紫外線を利用して固めています。
② 光らせる「蛍光」
紫外線を当てると、物質によっては目に見える光を出して光って見えるものがあります。
③ エネルギーをためる「蓄光」
蓄光する材料の中には、紫外線などの光のエネルギーを吸収してため、暗くなってから少しずつ光を出すものがあります。
同じ紫外線でも、いろいろな使われ方をしています。
日本でおはじきを製造しているメーカーは1つ?
調べてみると、日本製のおはじきを販売している会社はいくつかありました。
しかし、「販売している会社」と「実際におはじきを作っている会社」は同じとは限りません。
今回調べた中で、ガラスを加工しておはじきを実際に製造していることが確認できたのは、松野工業株式会社でした。松野工業では、宮崎県の工場でビー玉やおはじきなどのガラス製品を作ってきました。ただし、他にも会社」があるのかも??
日本製のおはじきを売っている会社は複数あるけれど、実際に作っていることを確認できたメーカーは松野工業でした。
ちなみに、ビー玉は日本国内で唯一、松野工業が製造しています。
神通硝子製作所の工房
普段、ガラスの制作をしている場所です。
工房には、電気炉だけではなく、ガラスを研磨する機械や、砂を吹きかけてすりガラスにするための機械などもあります。




小学生・中学生の皆さんへ
体験に来てくれてありがとうございました。
今回体験してまとめたものは、学校で習ったものから発展しています。気になったことがあったりわからないことがあれば調べてみてください。調べてわからないことや、気になることがある人は気軽に連絡してください。神通硝子製作所に電話やメールしてくれても大丈夫です。
保護者の方へ
フリー素材は、まとめて一括ダウンロードできます。また、資料をまとめた例をPDFでご用意しております。完成した作品とまとめたものを提出される方はご覧ください。ご参考になれば幸いです。また、質問boxも用意しております。返信用メールアドレスが必要になりますので、お子様にご協力いただきますようお願いいたします。
神通硝子製作所
滋賀県高島市鴨1430
mail. jinzuglass@gmail.com
tel. 0740-33-7212